徳島新聞に「がん予防のススメ」が掲載されました。(放射線)
実は身近な放射線のお話
徳島大学病院 放射線治療科 助教 川中 崇
~放射線は体に有害な印象があることから、放射線を使った検査や治療を敬遠される方もいらっしゃるようです。
普通に生活をしていると意識することの少ない放射線ですが、実は我々の身近にもあります。例を挙げると、体に必須のミネラルであるカリウムには一定の割合で放射能を帯びたカリウム-40が含まれています。バナナにはカリウムが多く含まれることから、バナナ1本につき約0.1μ㏜の放射線被曝が予想されます。ちなみに、胸部レントゲン写真をとる際にはおよそバナナ100本分の放射線を用います。
余分なカリウムは体から排泄されるので、バナナを食べでも放射線被曝が増加するリスクはほとんどありません。イメージ先行で不必要に放射線を怖がるのではなく、正しく理解してうまく健康維持に活用しましょう。
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