胆嚢がん・胆管がん

治療法の紹介およびリンク先

 胆道がん(胆嚢・胆管がん)は年間死亡者数17,599人(平成21年度)でその罹患人数も年々増加傾向にあります。
 胆道がんの治療法は胆嚢がん・胆管がんともに外科的切除が第一選択となります。手術症例の5年生存率は胆嚢がんでは47.3%、胆管がんでは36.0%ですが非手術症例では胆嚢がん1.3%、胆管がんでは3.2%と報告されています。
 胆道がんでは時に胆道を閉塞し、胆汁の流れが止められます。胆汁が流れなくなると黄疸症状が出現し、肝機能障害が出現するため手術や抗がん剤治療が困難になります。そのため、胆汁の流す処置を行う必要があります。内視鏡を使った方法とおなかの皮膚から胆管に針を刺す方法があります。
胆嚢がんの手術は進行度によって大きく違い、早期であれば胆嚢摘出術のみで80%以上の5年生存率が得られますが、進行すれば肝切除が必要となります。
 胆管がんでは、腫瘍の部位により肝切除術か膵頭十二指腸切除いずれかが選択されます。いずれにしても進行がんの場合、肝臓、胆管、十二指腸や膵臓など他臓器を含めた大手術が必要となります。
 その他の治療法として抗がん治療があります。また症状の緩和目的に放射線療法を併用または単独で行うことがあります。
これは手術ができないような進行がんや、外科切除後の再発予防のために用いられます。保険適応となっている有効な抗癌剤はジェムザール、シスプラチン、TS-1を使用します。これらの薬剤を組み合わせることでより高い効果が出ることが報告されています。


徳島大学大学院 医歯薬学研究部 消化器・移植外科学HP:
http://www.tokugeka.com/
徳島大学大学院 医歯薬学研究部 消化器内科学HP:
http://www.tokudai-shoukaki.jp/