膵がん・膵腫瘍

治療法の紹介およびリンク先

膵がんに対しては、根治的治療法としての外科治療、更には化学療法、放射線療法、これらを組み合わせた集学的治療法が行われます。
外科治療により、がんを全て切除するのが最も確実な治療法で、完全治癒を目指すならば治癒切除(R0)以外はありませんが、他臓器転移や、周囲の血管などに腫瘍が浸潤した局所進行膵がん(とくにBorderline Resectable【BR】膵がん)では放射線療法や抗がん剤による化学療法を単独あるいは組み合わせて強力に治療を行い、治癒を目指した効果的治療を行っています。
手術の術式は進行度とがんの局在および全身状態を考慮し決められます。
必要であれば血行再建(大血管合併切除・再建)を行っています。
 抗がん剤治療は、術前、術後、また手術ができない場合に行われます。膵がんに行われる薬としてはゲムシタビン+ナブパクリタキセル併用療法、FOLFIRINOX療法、テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤単独療法などがあります。また特定の遺伝子変異があった場合、ペムブロリズマブ、オラパニブ、エヌトレクチニブが保険承認されております。
放射線療法は、遠隔転移はないけれど手術できない場合(腫瘍が大きな血管を巻き込んでいるなど)に化学療法と組み合わせて行われます。他に症状緩和目的に実施することもあります。
膵がんは再発が多い病気です。治療を行った後に転移・再発した場合には、それぞれの患者さんにあった治療方法を総合的に判断し、方針を決めていきます。


徳島大学大学院 医歯薬学研究部 消化器・移植外科学HP:
http://tokugeka.com/surg1/
徳島大学大学院 医歯薬学研究部 消化器内科学HP:
http://www.tokudai-shoukaki.jp/
膵臓学会HP: http://www.suizou.org/
膵癌診療ガイドライン:http://www.suizou.org/etc.htm