徳島新聞に「がん予防のススメ」が掲載されました。(皮膚がん)
「皮膚がん 〜しみやホクロと思っていたら〜」
徳島大学大学院医歯薬学研究部 形成外科学 准教授
安倍 吉郎(あべ よしろう)
皮膚がんと言われて思い浮かぶ人は少ないかも知れませんが、中には進行して命に関わるものがあるほか、思いがけず治療後の傷跡が大きくなります。
皮膚がんの中でも、有棘細胞がんや基底細胞がんは紫外線の影響を受けやすい顔や手足などの露出部にできやすい性質があります。逆に悪性黒色腫と呼ばれるものは、日本人では足底にできる割合が高いことが知られています。最初はしみやホクロのように見え、痛みもないことから放置しがちですが、大きくなると治療が困難になります。
治療の原則は手術的にがんを取り切ることです。特に顔や手足にできた場合は、切除後に機能障害が残らないようにするだけでなく、整容面も大切に考えて再建します。気になるところがあれば早めに専門病院を受診ください。
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