2019/01/13

徳島新聞に「がん予防のススメ」が掲載されました。( 眼科)

徳島新聞に「がん予防のススメ」が掲載されました。( 眼科)
徳島新聞に「がん予防のススメ」が掲載されました。( 眼科)
徳島新聞に「がん予防のススメ」が掲載されました。( 眼科)

網膜芽細胞腫   ~子どもの眼が白く光ったら~

徳島大学大学院 医歯薬研究部眼科学分野 講師 四宮加容

​ 網膜芽細胞腫という子どもに特有の眼の「がん」があります。発生頻度は15,000人に1人で、日本では年間80人が発症しています。起こりやすい年齢は0歳から5歳です。ものを見るのに大切な​​網膜​から発生し視力低下を引き起こしますが、小さいお子さんは自分で見えにくいとは言えません。早期発見のためには周りの大人が症状に気づくことが重要です。発見のきっかけは、写真を撮った時などに眼の中が白く光る「白色瞳孔」や左右の視線がずれている「斜視」です。網膜芽細胞腫は進行すると眼の中で大きくなり、視神経を伝わって脳に広がったり、全身に転移したりします。がんが眼の中にあるうちに治療できれば、9割以上の確率で命を助けることができます。

5歳以下の子どもに「眼が白く光る」「視線がずれている」という症状があれば、早めに眼科を受診しましょう。