2020/01/26

徳島新聞に｢がん予防のススメ｣が掲載されました。（食道がん）

がんの予防

食事のつかえ感を感じたら

徳島大学病院　食道・乳腺甲状腺外科　副科長

吉田(よしだ)　卓弘(たかひろ)

食道は喉と胃をつなぐ筒状の臓器で、食べ物をスムーズに胃内まで運びます。この食道に異常が起こると食事のつかえ感や胸の痛みが出現することがあります。このような症状が持続したり繰り返されたりする場合には、食道がんの恐れがあるので注意が必要です。大部分の食道がんでは、過度の飲酒とタバコが原因ですが、タイプの違う食道がんもあります。つまり、だれにでも起こりうる病気です。食事のつかえ感を感じたら、胃カメラを受ける必要があるかどうか専門医に相談してみてはいかがでしょうか。万一、食道がんと診断された場合でも、手術だけでなく、くすりや放射線による治療などがあります。最適な治療法を選ぶために専門病院を受診することをお勧めします。