徳島新聞に「がん予防のススメ」が掲載されました。( 血液がん)
急性白血病 ~かぜや出血が長引くときは~
徳島大学病院 血液内科 助教 藤井志朗
急性白血病は、造血幹細胞から白血球、赤血球や血小板へと成熟する途中の細胞ががん化したものです。リンパ球になる予定の細胞ががん化した急性リンパ性白血病と、白血球、赤血球、血小板になる予定の細胞ががん化した急性骨髄性白血病があります。多くの患者さんは原因不明ですが、放射線や抗がん剤などが原因と考えられる例もあります。白血病細胞が増えると、正常な白血球、赤血球、血小板が減少し、感染症、出血、臓器障害などで生命に関わります。治療は、化学療法、抗体医薬や造血幹細胞移植などで、長期生存される方も増えています。初期症状としてよくみられるのは、発熱、出血傾向です。かぜや発熱が長引く、歯肉出血や青あざが自然にできるなどの症状があれば、早めに専門医療機関を受診してください。
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