徳島新聞に「がん予防のススメ」が掲載されました。(放射線)
身の回りの放射線の話
徳島大学病院 放射線治療科 副科長 川中 崇
コロナが落ち着いたら、飛行機に乗って旅行したいと思う人も多いのではないでしょうか。しかし、飛行機内で放射線の被曝があると聞いたらどう思いますか?
実際、航空機内では銀河や太陽からの宇宙線により、空間放射線量率が高くなります。東京とニューヨークを往復した時の放射線量は、レントゲン写真をとる時の3倍位あるそうです。しかし、飛行機に乗って放射線による健康被害が起こる事はありません。放射線と聞くと無条件に怖いものと思いがちですが、適切に管理された条件下で許容できる範囲内の被曝であれば人体への影響は考えにくいのです。
病院では放射線を使って検査や治療を行います。放射線を怖がって遠ざけるのではなく、上手く利用してがん予防にも役立てていきましょう。
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