徳島新聞に掲載されました。がん予防のススメ Vol.9(胃がん)
胃がんとその治療法の現状について 徳島大学病院 地域外科診療部 特任教授 栗田 信浩 胃がんは、世界的にがん死亡の2位を占め、日本での死亡率は減少傾向ですが、男性では2位、女性でも肺・大腸がんと並んで高率であり、現在でも重要ながんであることに変わりありません。 近年、胃がんの原因として、ヘリコバクター・ピロリという細菌の持続的な感染が重視されており、この菌が出すタンパク質が、胃粘膜を正常な状態に保つしくみを破壊し、発がんに関与すると言われています。この他に喫煙、塩分の多い食事、糖尿病などの関与が報告されています。 ピロリ菌の感染率は、50歳以上で60%以上と高率で、高齢者の方の早期発見が重要であり、市町村での集団検診や内視鏡検査が推奨されます。 胃がんは早期に発見し治療を受ければ、ほぼ完全に治ります。早期がんは内視鏡を使ったお腹を切らない治療で十分な場合もありますが、手術が必要な方も多いのが実情です。当科では年間約100例の胃がん手術を施行しており、約半数の方が小さなきずで、痛みの少ない腹腔鏡を使った手術となっています。その他に進行した胃がんの方には抗がん剤をおなかの中に直接入れる方法など、個々の症例に応じた治療を行っています。胃がんの診断を受けられた方は専門外来の受診をお勧めします。 ★お問い合わせ 徳島大学病院 ℡088-631-3111 がん診療連携センター ℡088-63-7312 徳島がん対策センター相談窓口 ℡088-633-9438- 2024/11/25徳島新聞「がん何でもQ&A」に徳島県保健福祉部 医務技監 鎌村好孝先生が掲載されました。(令和6年11月23日付け)
- 2024/10/28徳島新聞「がん何でもQ&A」に徳島県立中央病院 公認心理士 海面敬先生が掲載されました。(令和6年10月26日付け)
- 2024/09/30徳島新聞「がん何でもQ&A」に徳島大学病院 がん診療連携センター特任助教 影本開三 先生が掲載されました。(令和6年9月28日付け)
- 2024/08/24徳島新聞「がん何でもQ&A」に徳島大学病院 がん診療連携センター 特任助教 乾友浩先生が掲載されました。(令和6年8月24日付け)
- 2024/07/27徳島新聞「がん何でもQ&A」に徳島大学病院 医療技術部 主任歯科衛生士 岡本知美先生が掲載されました。(令和6年7月27日付け)
- 2024/06/24徳島新聞「がん何でもQ&A」に徳島県立中央病院 がん薬物療法 認定薬剤師 坂本充司先生が掲載されました。(令和6年6月24日付け)
- 2024/05/25徳島新聞「がん何でもQ&A」に徳島大学病院 泌尿器科教授 古川順也先生が掲載されました。(令和6年5月25日付け)
- 2024/04/27徳島新聞「がん何でもQ&A」に徳島大学病院 消化器・移植外科講師 齋藤裕先生が掲載されました。(令和6年4月27日付け)
- 2024/03/25徳島新聞「がん何でもQ&A」に徳島大学病院 地域外科診療部 特任准教授 柏原秀也先生が掲載されました。(令和6年3月25日付け)
- 2024/02/27徳島新聞「がん何でもQ&A」に、徳島県立中央病院皮膚科部長 広瀬憲志先生が掲載されました。(令和6年2月24日付け)